(031) 昨今 日本人は少々 ”てぼめ” がすぎるのではないか?

       ”てぼめ”:自分で自分や身内のことをほめること。

    「日本を見直そう!」「日本人の良さを見直そう!」などと、昨今日本に関する色々なことに対して ”てぼめ” が流行っているように思う。高度成長期が過ぎ、長い間の経済停滞の時期を過ごしてきて、何とか自分自身を奮い立たせようと言った心理が働いているのかもしれない。それはそれで悪いというわけではない。

    又このようなことも言えるだろう。
    明治維新以来日本は欧米に追いつけ追い越せと、短期間に大きな成果を上げながら進んできたが、第2次大戦で敗戦の憂き目を見ることとなった。無意識に日本人は自己批判を行いながら、新たに欧米文化を追い求めて、経済成長とともに先進国の仲間入りを果たした。しかし、世界に対して自分を卑下する気持ちからは、なかなか抜け出すことができなかった。

    今諸外国を見るに、日本の素晴らしいところも多々あるではないかと、あらためて自国の美点を認識するようになった。また戦後の長い間、日本は諸外国に対して低姿勢で礼儀正しく対応してきたおかげで、敵対する一部の国を除いては、諸外国から日本の良さが認められ好意的に迎え入れられるようになった。そこで、「自分を褒めてあげよう」と言った気持ちが広がってきた。

    精神的なものだけではなく、技術的に優れている点は世界が認めるところであり、また四季折々の美しさを見せる日本の国土は、変化する自然の美を享受できる意味で、内外からあらためて見直されているのではないだろうか。

    まあ、このようなことが背景に考えられるように思うが、”てぼめ” も度が過ぎると見苦しくなる。そして、ちょっと大げさかもしれないが、これが国民的意識として定着してしまうと、今後の日本の進展に影響が出てくるのではないかと危惧するのである。
    悲しいかな、人間は変化と進化を止めてしまうと停滞ではなく退化が始まる。

    ウジェーヌガリエン-Laloue(1854-1941)-10 
    ウジェーヌガリエン-Laloue










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    テーマ : 日本の未来
    ジャンル : 政治・経済

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