【シニアの生活】=NO,22 シニアのコミュニケーション力

    シニアのコミュニケーション力

    コミュニケーション(communication)よく話題になる言葉です。
    広辞苑によれば『社会生活を営む人間の間に行われる知覚・感情・思考の伝達』となっております。人間が互いに(言語・文字・身振りなどを媒介として)意思や感情、思考を伝達し合うことであります。

    コミュニケーションは組織が上手く運営されていくための基礎であり要(かなめ)であります。私がキャリアコンサルタントとして就職支援の講座を担当しておりました時、(旧)雇用・能力開発機構から発行された指導書に、コミュニケーションの基本について次のような一文がありました。『あなたはあなたであっていい、私も私のままであっていい。』(相手の話を自分の価値観で聴くのではなく相手の気持ちや考えをそのまま受け入れる”聴き方”、そして当方は我慢するのでもなく言いすぎて相手を抑制するのでもない”話し方”)コミュニケーションについての考え方として私も同感です。

    コミュニケーションを上手に取るということは大変難しいことです。現役時代は必然的に組織の中で上手くコミュニケーションを取ることが要求されますので、その組織の性格に合ったコミュニケーションの取り方を次第に身につけるようになります。

    組織の性格もまちまちです。トップを含めた組織のリーダーたちの考え方や行動や知性などが組織の性格に大きく左右します。そして、そこで働く者の姿勢や行動は、組織の性格に規定されることとなります。したがって、人は無意識のうちに組織の性格に合わせた考え方や行動を取ることとなります。いな、取らざるを得なくなります。組織の中で働く者のコミュニケーションを土台にして組織は動いて行きますので、その組織に適合したコミュニケーションが次第に醸成されていくこととなります。(なお、顧客とのコミュニケーションは営業ですから、組織の性格がそのまま表に出るものではありません。)

    組織の規模や業績とは関係なしに、社会に範をなすような立派な組織もあれば、逆にブラック企業と呼ばれるような組織もあります。よく「会社の常識・社会の非常識」「社会の常識・会社の非常識」などと言った、皮肉交じりの話を聞くことがあります。一般社会とズレたその会社でしか通用しない常識が出来あがり、その常識をもとにしたコミュニケーションが行われることになります。
    長く一つの組織に所属していると、いつの間にかその組織独特の感覚が染みついてきてきます。一般的に人は仕事中心に動いておりますので、その組織の中での人間関係がその人のコミュニケーションの取り方を作り上げて行くことになります。

    定年退職で現役を退き無職になった場合、多くの人は孤独を味わうことになります。ボランティアでも始めようかと思い立ち参加してみます。しかし組織に長く身を置いていた人の多くが、なかなかうまくコミュニケーションを取ることが出来ません。一般世間との感覚の「ズレ」が生じてしまっていることが大きな原因と考えられます。さらに、定年後 他の仕事に就いた様な場合は、過去の自分の役職に基づくコミュニケーションのパターンが左右して、上手く人間関係を作ることが難しくなる場合があります。勿論努力すればそれなりに解消されるでしょうが、思ってもいなかった苦労を味わうことにもなります。

    現役中はリタイア後の自分の姿がなかなか見えてこないものです。しかし必ずその時はやってきます。定年後何をやるにしても、現役時代からの移行をなるべくスムーズに行うためには、現役のときから仕事とは全く違った組織の一員として、広く社外の人たちとのコミュニケーションを取ることを心がける必要があると思います。このような行動を取ることにより視野も広くなり、逆に現在の仕事にも良い影響を及ぼすのではないでしょうか。


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